「名前はまだない。」と前回ご紹介したこの活動にも、名前ができました。
祝「道志フォレスターズ」始動!
「道志フォレスターズ」とは…
林業という産業が廃れ、人が山に入らなくなって荒廃していく…そんな、日本中で見られる光景がここ道志村にもありました、ちょっと前まで…。そんなはずではない、何とかしたい、という志をもった人たちが自主的に集まり、山から木を伐って出してくる活動をしているのが、「道志フォレスターズ」です。
道志村では全国に先駆けて「木の駅」プロジェクトの立ち上げ、そして「道志の湯」への高性能薪ボイラー導入と、バイオマス活用が進んでいます。自身で山に入ることのできる山主さんからは薪材の供給が行われるようになりましたが、まだまだ手付かずの山だらけ。そこで、山主でもなんでもないけれど、問題意識をもった地元の人たちが、若き林業家として道志に移住した大野さんの元に集って、小規模ながら画期的な木材搬出作業、薪製造作業をはじめたのがこの活動です。
「道志の湯」のほかにも、もともと薪ストーブのある家庭や、薪を消費するキャンプ場の多い道志村で、薪需要はあります。
村外から薪を購入するのではなく、地元の薪を使って欲しい。そんな気持ちで「道志フォレスターズ」では、道志村のキャンプ場への薪を供給することになりました。
薪割り作業@木の駅どうし
この日は、「木の駅どうし」にて、薪割り作業に参加しました。
木の駅の敷地内には、道志の湯に供給する80cmの薪が、何列も積まれています。
キャンプ用の薪は、40cmにカットして乾燥させた間伐材の丸太を、割っていきます。
薪割りといっても、斧をふりあげてセイヤっと割るのではありません。
油圧で横ストロークする薪割機で割っていきます。
↓これは、電動の小さな薪割機。家庭用にもほしいかも!
↓こちらはエンジン式の主力薪割機。
エンジンは日本製でも、薪割機本体はヨーロッパからの輸入品。すなわち逆輸入か(?)
薪割機にしがみついて、ひたすら薪を割っていく。
1つの丸太を、1/2、1/4、1/8と、手ごろなサイズに割る。
よく乾燥した丸太が、面白いように「パリン」と音をたてて割れる。
まっすぐきれいに割れると、これがたいへん心地よいのです。
夢中で割っていると、軽トラがすぐ一杯になります。
この運び方は改善したほうがいいですね。
いろいろと、立ち上げ途中、段取り中なので、ご愛嬌。
薪を割りながらも、この薪が使われるキャンプ場で、きっと楽しい時間をすごしているファミリーとか、ちびっ子とかの姿を思い浮かべる。
道志の自然の中で、焚き火をして、いい思い出をつくってほしいなぁ。
そして、ちびっ子が怪我しないように、ささくれ立って割れてしまった部分を鉈で落とすとか、ちょっと気をつかってしまう。けっこう丁寧に作られた薪です、これ。
薪割りの作業を1日終えた後は、「木の駅どうし」のすぐ隣にある「道志の湯」で、
薪で沸かした温泉に浸かり、疲れをとります。
これぞ「地エネの湯」の贅沢な楽しみ方!!
という事で、今回の記事はここまで。