地エネの湯とは?

はじめに ~地エネの湯のススメ~

みなさんはお出かけやレジャーで、立ち寄り入浴施設をどのようなポイントで選んでいますか?

露天風呂が広いから? たまたま通りかかったから? 温泉の泉質にこだわった? はたまた、併設の食堂のおいしい生ビールが目当て? …人それぞれ、いろいろな選び方があると思います。

その中で、私たちが提案したいちょっと変わった選び方。それは、

 「地域エネルギーで温められた、地球にやさしいお湯であること。」 

これは入浴施設のさまざまな魅力の1つの要素に過ぎないかもしれませんが、こんなポイントも意識してみてはいかがでしょうか。

エコカーや省エネ家電が選ばれるように、地産地消やサステナブルが選ばれるように、選ばれるべき入浴施設、それが「地エネの湯」です。

地エネの湯とは?

一般的な温浴施設では、(たとえ温泉であっても多くの場合、)お湯の加温のために重油、灯油、ガスなどのボイラーを焚いています。

一方で、地元産のエネルギーを活用し、再生可能で環境に配慮した方法でお湯を沸かしている温浴施設もあります。

また、お風呂の提供だけでなく、地元産業を元気にし、地元の社交場となり、いざという災害時に頼れる入浴施設があります。

このような「地域エネルギーで温められた、地球にやさしい、地元を元気にするお湯。」 を、「地エネの湯」と称して、当ウェブサイトでご紹介しています。

どんな種類があるの?

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温泉熱利用

 温泉をそのまま、源泉掛け流しとできるのは、地エネの湯の理想形といえます。
 (しかしながら当ウェブサイトの力不足のため、源泉掛け流し温泉のご紹介は現状、割愛しております。)
 ここでは温泉熱を有効活用した設備を導入している施設をご紹介しております。給湯や暖房への熱利用のほか、温泉バイナリー発電と呼ばれる発電方式が導入された温泉地もあります。
 

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バイオマス

 木材由来の薪やチップを燃料としたボイラーでお湯をわかす方法で、地エネの湯の王道です!
 燃焼時に出るCO2は元々その木材が樹木として吸収したものであることから、カーボンニュートラルであると見なされ、石油ボイラーからバイオマスボイラーに転換することはCO2の排出削減になります。
 また植林により再生できることから、再生可能エネルギーの1つとなっています。
 

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太陽熱利用

 太陽熱を利用してお湯を温める太陽熱温水器は、1970年代のオイルショック時に普及が始まった古参の省エネ設備で、入浴施設にも使われています。
 またFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)などを背景に急速に普及している太陽光発電についても取り上げます。
 

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ヒートポンプ設備

 ヒートポンプとは少ない投入エネルギーで、空気中や地中のわずかな熱を取り出し、大きな熱エネルギーとして利用する技術のことです。駆動には電力またはガスが必要ではありますが、代表的な省エネ設備の1つです。
 

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コージェネレーション

 コージェネレーションとは、発電すると同時に余熱を熱源として得ることで、電気と熱の2つのエネルギーを一度に取り出すことを言います。熱電併給とも言います。
 都市部の大規模オフィスビルなどではガスコージェネレーションが見られるほか、木質バイオマスを用いた地域熱電併給が新しい地域エネルギーの姿として、日本でも導入が始まっています。

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その他

 
 上の分類に当てはまらないけど、これぞ地エネの湯!といえる手法を取り入れた施設を、その他としてご紹介します。

地エネの湯ウェブサイト 概要

当ウェブサイトは、こうした地エネの湯の魅力を皆様に広く伝えたいとの目的のもと、「地エネの湯 応援隊」有志メンバーによる調査活動と、各施設のご厚意により情報を掲載しております。

温泉・銭湯情報のウェブサイトやブログは数あれど、地域エネルギーに特化した情報が集まった珍しいウェブサイトとして、皆様のお役に立てれば幸いです。趣味の湯巡りのほか、地域エネルギー導入を検討されている場合の事例調査、学生さんの調査研究などのご参考になればと思います。

ただ、なにぶん素人仕事で製作させていただいているゆえ、お見苦しいところはご容赦ください。何かありましたらご意見などお待ちしております。(問い合わせフォームよりどうぞ)